心理学者ケリー・マクゴニガル氏。
2013年にプレゼンをされてた「ストレスと友達になる方法」という映像がyoutubeにも残っています。
この手の話に詳しい方にとっては有名な話かもしれませんが、私が初めて観たときにとても面白かったので、改めてここで簡潔に話してみたいと思います。
「ストレスは敵ではない、避けるべきものではない。」
“ストレスは敵だ”と避けようとするのではなく、考え方を変えるべきであり、ストレスはより健康になるためのもの というのが今の科学の答えだそうです。
ストレスに対する考え方を変えることで、ストレスに対する身体の反応を変えることができます。
例えば仕事でもいいし人前で話すときに、緊張してストレスを感じたりするでしょう。
心臓はドキドキ、呼吸もしんどく、変な汗が出る。これは不安感の現れだと思われています。ただこの現れは、人間の苦痛をわざわざ増長させるために起きてることなのでしょうか?
そうではなく、この反応が身体に活力を与え、今起きてることやチャレンジに立ち向かえるように助力しているのだとしたら?
これがハーバード大学での研究のアプローチとのことです。
心臓がバクバク動くと血液が循環します。これはつまり次の行動に備えて身体が準備をしていると考えられます。
呼吸が粗くなってきたとしても、それは脳により多くの酸素を送り込んでいるんです。
このようにストレス反応というのは、あなたの能力を存分に発揮できるように助けているんです。
そう捉えるようになった人たちは実際に、不安が減り、自信が持てるようになったそうです。
もっと驚くことに、ストレスに対する身体的反応の仕方が実際に変わったんです。考え方を変えただけで、いざストレスを感じたとき、心臓は高鳴って心拍数は上がるんだけども、血管の状態が、とてもリラックスした状態だった。この状態は、実はよろこびや勇気を感じる時にかなり似ているらしいです。
もちろん、暴力や恐怖など過度なストレスは非健康的なので早々に逃げる必要があります。
しかし、社会で活動するにおいてのストレスは、プラスに昇華する能力を誰でも持っているということです。
もはやストレスを取り除く努力するのではなく、うまく付き合う方向で進む時代。
ちょっと厄介なペット・または妖精を身体の中に飼ってると思いましょう。
例えば社会人でのみなさんのストレスの大半は仕事かと思います。
学生のみなさんもどんな仕事につくか悩みますよね。
ではストレスの多い仕事につくかストレスの少ない仕事につくかという選択肢があったとき、
例えストレスが多い方の仕事でも、「これには意味がある」と自分で感じることであれば、
ただ不快感を避けようとするよりよっぽど健康に良いとのことです。
人生は選択の連続で、そのたびにできるだけストレスを感じたくないと思うのが人の常ですが、今回の話を受けて、「ストレスって案外カワイイのかも」と思えたら、我々は変わるかもしれませんね。
コメント